「漢方」とは、約2000年前の中国で確立され、それが現代まで伝えられているもの。「漢方薬」は天然物である生薬（しょうやく）から作られた薬のことで、その原料となるものは植物、動物、鉱物の中から多彩に選ばれています。西洋医学では病名で薬が決まりますが、漢方では同じ病名の人でも、年齢や体型、体力、胃腸や便の調子、精神状態など、その人全体をとらえて薬を決めます。その人が本来あるべき健康な状態にカラダを戻すため、丁寧な問診をして入念にその人の情報を集めることで、「オーダーメイドの薬」を作るのが漢方なのです。だから微妙なカラダのアンバランスにも注目して、体質改善をめざすことができるのです。

　 漢方の得意分野は急性の症状よりも慢性の疾患です。 自分では調子が悪いと思うのに、病院で検査しても異常がない、異常がないと言われるのに調子が悪い…そんな「病気未満」の症状に適しています。（虚弱体質、アレルギー体質、成人病、婦人科疾患、自律神経失調症、など）

漢方では体内の気・血・水の3つが互いに影響しあい、関連しあって病気が起こると考えられています。 これを組み合わせて大きく5つの体質タイプにわかれていますので、大体の自分のタイプをつかんでみましょう。